ツボ押しによる効果に根拠はあるのか

ツボ押しは古くから身体のコリや便秘、冷え性などの身体の不調を解消してくれる方法として、活用されている治療方法です。
身体には多くのツボがあり、そこを刺激することにより手軽に身体へ様々な効果が現れますが、なぜツボを押すだけで効果あるのか疑問に感じてしまいます。
そこで、ツボを押すとなぜ効果があるのか、その根拠を説明します。

ツボ押しによる身体の反応

ツボを使った治療は3000年以上前から中国で生まれ、その後朝鮮半島や日本に伝わりました。
ツボ押しは皮膚や筋肉のツボを押す治療方法です。押圧によってツボを刺激し、それに反応した感覚受容器と知覚神経から脳や脊髄を通して、身体に起きた不調につながる異常を解消します。

東洋医学は西洋医学と違い、医学的根拠が足りないと考えられてきました。しかし、最近では西洋医学的観点でツボ押しに関する研究も進められ、高い効果が証明されてきています。
例えば、「三陰交」を押すと骨盤内の血流が向上することや、「足三里」を押すと胃腸の働きが活発になることが医学的根拠で証明されています。

即効性があるのがツボ押しの魅力

ツボ治療はツボ押しだけではなく、鍼や灸も含まれます。鍼は直径0.1㎜~0.2㎜ほどの細い鍼を用いてツボを刺激して、体表面から脳や脊髄を通して身体を調整する治療法です。鍼治療を行うには特別な知識や国家資格が必要になりますのでセルフケアには向きません。

灸はもぐさを燃やした熱でツボを刺激する治療法です。皮下にある熱を感知する温度受容器を刺激し、神経を通して自律神経やホルモンの作用を高めて、痛みや不快感を軽減させます。今では灸は薬局やネットショッピングにて気軽に手に入れることができますが、火傷の危険性があるので注意が必要です。

これらのツボ治療の中で最も効果が早く現れるのがツボ押しです。つらい痛みや強い不快感を早く解消したい場合にはツボ押しがおすすめできます。
また、鍼と灸は専門的な道具を必要としていることに対して、ツボ押しは特別な道具を使用せず、指でツボを刺激するだけで治療ができます。

ツボの正体はなにか

ツボのルーツである古代中国では、人体に「気」と呼ばれる生命エネルギーの流れがあります。その流れる道が「経絡(けいらく)」、出入り口が「経穴(けいけつ)」と考えられていました。
現代では「経穴」のことを「ツボ」と呼びます。ツボを刺激することで「気」の流れを整え、身体全体の不調を解消するのがツボ療法です。
経絡や経穴は身体を解剖しても見つけることはできないので信憑性が高くなかったのですが、現代医学の発展によりツボの正体が明らかになってきました。

体内の異常が体表近くに現れ、押すと痛みを強く感じる圧痛点やシコリがツボです。ツボは部位により不調の原因が判明できるだけでなく、そこを刺激することにより治療することもできる優れものです。

テレビなどで観るツボ押しは痛みが強く罰ゲームのようなイメージがありますが、実際は身体の不調を改善することができる効果的な治療です。医学的根拠も証明されてきているので安心してツボ押しを行い、日常生活で溜まった身体の不調を解消するのに役立ててみてください。

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