下巨虚穴の場所と効果、支配神経、使い方

下巨虚穴は足の陽明胃経に属する39番目の経穴です。

足の陽明胃経とは鼻の根元から始まって鼻の外を巡り、上歯の中に入って、巡り出て唇を巡って承漿穴で左右が交わります。

そこから下顎の下縁を通って大迎穴から頬車穴を巡って耳の前に上って客主人穴を通って側頭髪際を巡って額に至ります。

大迎穴から別れた支脈が人迎穴に入ってのどを巡り缺盆穴に入り、そこから胸を下って胃に至ります。

さらに缺盆穴から乳中穴を通りさらに下がってへそを通って気衝穴に入ります。気衝穴から大腿前外側を通って膝関節を巡って下腿前外側を下って足の第2指外端に終わります。

下巨虚穴は所属している経絡からもわかるように胃腸の調子を整える経穴です。同じ経絡に存在している上巨虚穴は下巨虚穴と兄弟のような存在で一緒に使用することでより高い効果を得ることができます。

下巨虚穴の場所

下巨虚穴は下腿前面にあり、犢鼻穴と解谿穴を結ぶ線上で、犢鼻穴から下方9寸です。上巨虚穴から下方3寸になり、3寸は親指を除く4指の第2関節の横幅ですのでそれを参考に取穴してください。

下巨虚穴の効果

下巨虚穴は主に胃腸の調子を整える経穴です。ストレスをはじめとする精神的なものから腹痛が起こる場合に有用です。同じ経絡上にある下巨虚穴と一緒に使用する場合が多く、より効果を高めることができます。また冷えに対しても効果的であり、そういった悩みのあるかたは下巨虚穴を使用するのもよいでしょう。

下巨虚穴の支配神経

支配神経とはその経穴を刺激した時にどの神経が知覚し、反応しているのかというものです。

上巨虚穴の支配神経は以下の通りです。

支配神経:筋枝→深腓骨神経 皮枝→外側腓腹皮神経

深腓骨神経に関連しているため、深腓骨神経麻痺などで下腿外側から足背あたりにかけたての感覚が鈍くなってしまったり、下垂足という状態になってしまったりしますが、そういった症状に対しても下巨虚穴は効果を発揮します。

また支配神経以外にも筋、靭帯というものもあり、そちらも治療効果に関係しているものですのでチェックしておきましょう。

筋・靭帯:前脛骨筋

前脛骨筋はスポーツをしている方であれば非常に損傷しやすい筋肉です。

地面を踏ん張ったりする時に使うので、なかなか力が入らないときに下巨虚穴を刺激するとよいでしょう。

下巨虚穴の使い方

まずは押し方の説明をします。

上記の場所を参考にしながら座って行うようにしましょう。

押し方の手順は以下の通りです。

1.上記を参考にしながら下巨虚穴を探し、人差し指でゆっくり20秒くらいかけて押し込みます。

2.この時に円を描くように押し込むようにしましょう。

3.気持ち良いくらいの圧で押し、ゆっくり離すというのを繰り返します。

4.左右とも3セットほど行いましょう。

以上が押し方です。

次に温めることで経穴を刺激する方法を紹介します。

1.まずタオルを40~45度くらいの熱めのお湯につけ、しっかり絞ったホットタオルを用意します。

2.次にホットタオルを下巨虚穴に当たるように膝を曲げて経穴の上から巻き付けます。

3.30~40秒ほど上記の押し方で下巨虚穴を続けて押し、一度離してまた繰り返すというのを3セット行います。

温めることでも高い効果を得ることができますので、押すのと合わせて行うようにしましょう。

ただし、経穴を刺激するときにやりすぎには注意してください。

刺激が強いと後からだるさが出たり、痛みにつながる可能性もあります。

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