下廉穴の場所と効果、支配神経、使い方

下廉穴は手の陽明大腸経に属している8番目の経穴です。

手の陽明大腸経とは示指末端から始まり、示指と母指の間を通って前腕後外側を上っていき、肘窩横紋と呼ばれる肘を曲げたときにできるしわの外端に入っていきます。そして上腕の外側を上って肩峰突起と呼ばれる肩の端の盛り上がった部分の外端の肩髃穴に至ります。

下廉穴は肩こりの経穴として使われることが多いです。同経にある手三里穴や曲池穴などと一緒に用いることもあります。また疲れ目やストレスなどの身体の不調に対しても効果的で、メジャーな経穴ではありませんが幅広い効果を持っています。

下廉穴の場所

下廉穴は陽渓穴と曲池穴を結ぶ線上で、曲池穴から3分の1の所に取ります。

陽渓穴と曲池穴の間が1尺2寸となっておりますので、下廉穴は曲池穴から4寸下方ということです。また、曲池穴の位置は肘関節の肘窩横紋上にありますので、それを参考にして取穴しても大丈夫です。

下廉穴の効果

下廉穴は、上記にもあるように肩こりに対して効果的な経穴でその他の肩コリに効く経穴と一緒に用いることが多いです。また疲れ目やストレスなどにも効果的で仕事で中々疲れが取れないという方にとっては非常に良い経穴です。さらに、胃腸の調子を整えることもできるのでそれに伴い口臭を抑える経穴としても知られています。

同経にある上廉穴や合谷穴とともに用いることで効果を高めることができます。

下廉穴の支配神経

支配神経とはその経穴を刺激した時にどの神経が知覚し、反応しているのかというものです。

下廉穴の支配神経は以下の通りです。

支配神経:筋枝→橈骨神経 皮枝→外側前腕皮神経

橈骨神経は手首の動きを支配している神経の一つで非常に重要な神経です。橈骨神経が損傷してしまうと橈骨神経麻痺となり、手首から下がだらんと垂れ下がってしまう下垂手になってしまいます。その時の治療でも橈骨神経をアプローチすることがあります。

また支配神経以外にも筋、靭帯というものもあり、そちらも治療効果に関係しているものですのでチェックしておきましょう。

筋・靭帯:長橈側手根伸筋・短橈側手根伸筋

下廉穴は刺激することでこの神経や筋・靭帯を回復させる働きがあります。

これらの筋肉は手首の曲げ伸ばしの際に使用される筋肉で使いすぎることで筋肉痛が起こったり腕のだるさが出てきます。

下廉穴の使い方

まずは押し方の説明をします。

押し方の手順は以下の通りです。

1.押したい下廉穴側と反対側の手の母指を下廉穴に当てます。

2.円を描くようにゆっくりと10秒ほどかけて押し込んでいきます。

3.これを3セットほど繰り返します。

以上が押し方です。

次に温めて刺激する方法をご説明します。

1.まずタオルを40~45度くらいの熱めのお湯につけ、しっかり絞ったホットタオルを用意します。

2.次にホットタオルを下廉穴を中心に前腕に巻き付けます。

3.巻き付けたまま反対側の手で気持ち良いくらいの圧で押し込みます。

4.20秒ほど押すのを3セットほど繰り返し行います。

やっている最中に下廉穴の奥のほうから響く感覚があればOKです。

押すときも温めるときもやりすぎてしまうとだるくなってしまうことがあるので注意して行うようにしてください。

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