大腸兪穴の場所と効果、支配神経、使い方

大腸兪穴は足の太陽膀胱経に属している25番目の経穴になります。

足の太陽膀胱経とは内眼角という目の内側から始まり前頭部を上り、百会穴の所で左右の経絡が交わります。そこから脳に入って後頭部に出て健康晄津の内側を巡って脊柱の両側の後正中線の外側1寸5分を下り、腰のところで脊柱起立筋という筋肉を通ります。

その後腰から下って、臀部、大腿後面を下って膝裏に入ります。

そして頭頚部から分かれた支脈がさらに下腿後面を下り、下腿後外側、外くるぶしの後ろを通って足の第5指の外側端にいきます。

大腸兪穴はその場所の通り、腰の痛みに対して用いることが多い経穴になります。

また腸の働きにも関与しており、便秘や下痢などの症状に関しても効果的になります。

また東洋医学ではこの足の太陽膀胱経は泌尿器や腎臓の働きにも関わっているため、そちらの疾患でも効果を発揮します。

大腸兪穴の場所

大腸兪穴は第4腰椎棘突起の下縁で、後正中線の外方1寸5分になります。

指標としてはヤコビー線と呼ばれる腸骨の一番高い位置を結ぶ線上が第4腰椎棘突起と同じ高さになりますので、そこの外方に取穴します。

1寸は親指の幅になりますので、そちらを参考にして取穴してください。

大腸兪穴の効果

大腸兪穴は上記にもあるように腰痛をはじめとして痛みの緩和や内臓疾患に対して効果があります。

慢性腰痛は国民病とも呼ばれるほど多くの方が持っている症状であり、悩んでおられるため、非常に使用人度の高い経穴になります。

ぎっくり腰の治療にはほぼ必ずといっていいほど用いられます。

主に腎兪穴と合わせて使用することが多く、この組み合わせで腰痛を取っていく鍼灸師さんも多くおられます。

大腸兪穴の支配神経

支配神経とはその経穴を刺激した時にどの神経が知覚し、反応しているのかというものです。

大腸兪穴の支配神経は以下の通りになります。

支配神経:筋枝→脊髄神経後枝 皮枝→腰神経後枝

大腸兪穴の支配神経である脊髄神経後枝は下肢の筋肉を支配している神経になります。

また、腰部脊椎管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニアなどで、影響を受ける神経でもあり、

坐骨神経痛のもとにもなっている神経です。

また支配神経以外にも筋、靭帯というものもあり、そちらも治療効果に関係しているものとなりますのでチェックしておきましょう。

筋・靭帯:腰背腱膜、脊柱起立筋

大腸兪穴は刺激することでこの神経や筋・靭帯を回復させる働きがあります。

脊柱起立筋は姿勢を保つときに働く筋肉になりますので、それらの動作、姿勢が辛いときに使うとよいでしょう。

大腸兪穴の使い方

大腸兪穴は腰部にあるため、自分で押すにはどうしても困難になります。

ですのでどうしても押したいときはゴルフボールなどを利用して経穴を刺激するようにするのが良いでしょう。

ゴルフボールを使用する方法は以下の通りです。

1.ゴルフボールを大腸兪穴に当てて床に寝転がります。

2.大腸兪穴は筋肉が盛り上がっている部分になりますのでグラグラしないように注意してください。

3.当てたままで10秒ほど大腸兪穴を刺激します。

4.これを3セット繰り返します。

以上がゴルフボールを使った方法になります。

次に温めて刺激する方法をご説明します。

1.まず市販の貼るカイロを準備します。

2.カイロを大腸兪穴に貼るだけです。

カイロを使う方法は非常に簡単にでき、なおかつ効果が高いです。

ただし皮膚の弱い方は低温やけどをすることも考えられますので、注意して行うようにしてください。

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