天宗穴の場所と効果、支配神経、使い方

天宗穴は手の太陽小腸経に属している11番目の経穴になります。

手の太陽小腸経とは手を流れる陽経の経絡で、手の小指の末端から始まり、手の尺側(小指側)を巡り、手関節を通って前腕尺側を上って肘関節に至ります。

その後、上腕後内側より肩の後ろから肩甲骨を巡って大椎穴で左右が交わります。

そこから缺盆穴に入って横隔膜を下って胃のあたりで終わりますが、支脈が缺盆穴から別れ出て首を巡り、頬に上って外眼角と内眼角に至ります。

天宗穴は肩こりの経穴として非常に有用であり、使用頻度の高い経穴となります。

多くの鍼灸師やマッサージ師も使用しており、またセルフケアでも使えるため、使い勝手の良い経穴です。

天宗穴の場所

天宗穴は棘下窩の中央とありますが、わかりやすく言うと肩甲骨の中央になります。

手を胸の前を通り脇の下から肩甲骨全体を押さえるように触ったときに響くポイントが天宗穴になります。

天宗穴の効果

天宗穴は主な働きとして肩コリを解消させる経穴になります。

また肩コリだけでなく、首コリや頭痛、めまいなどにも効果があり、背中の張り感が気になるときにも使用することが多いです。

また肩井穴や肩外兪穴と同時に刺激することで、肩コリに対する効果をより高めることができます。

また、腕に出ていく神経が通る場所にもなっており、腕のだるさがある時や、痛みなども緩和することができる経穴になります。

天宗穴の支配神経

支配神経とはその経穴を刺激した時にどの神経が知覚し、反応しているのかというものです。

天宗穴の支配神経は以下の通りになります。

支配神経:筋枝→肩甲上神経

皮枝→肋間神経外側皮枝、胸神経後枝

肩甲上神経が先にも記載したように上腕の動きを支配している神経になります。

また支配神経以外にも筋、靭帯というものもあり、そちらも治療効果に関係しているものとなりますのでチェックしておきましょう。

筋・靭帯:棘下筋

棘下筋はローテーターカフと呼ばれる肩関節の動きに関連する筋肉の一つになります。

例えば四十肩、五十肩や野球肩などの症状に対してもこの経穴を使用し棘下筋を刺激することで症状の改善をすることができます。

また、ローテーターカフは別名、回旋筋腱板とも呼ばれます。

天宗穴の使い方

まずは押し方の説明をします。

上記の場所を参考にしながら押し手と反対側の天宗穴を押すようにします。

場所がわかりにくいときは肩甲骨を全体的に触ってみて、一番響くポイントが天宗穴になります。

1.まず天宗穴に中指を中心とする3指をあてます。

2.3指をゆっくり回すように押し込み10~15秒ほど押し続けます。

3.左右とも3セットほど繰り返し行ってください。

以上が押し方になります。

次に温めて刺激する方法をご説明します。

お風呂に肩までつかるだけでも効果はありますが、ピンポイントでやる方法もあります。

1.お風呂でシャワーを熱めにして天宗穴に当て続けます。

2.この時に水圧を強めにし、20秒ほど連続で当てるようにしてください。

3.20秒経過したら、一度離してまた繰り返すというのを3セット行います。

やっている最中に天宗穴の奥のほうからじわじわと血液が流れるような感覚があり、肩全体に暖かくなるような感覚があれば効果的にできている証拠になります。

押すときも温めるときもやりすぎてしまうとだるくなってしまうことがあるので注意して行うようにしてください。

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