ふくらはぎのツボ

天容穴の場所と効果、支配神経、使い方

天容穴は手の太陽小腸経に属している17番目の経穴です。

手の太陽小腸経とは手を流れる陽経の経絡で、手の小指の末端から始まり、手の尺側(小指側)を巡り、手関節を通って前腕尺側を上って肘関節に至ります。

その後、上腕後内側より肩の後ろから肩甲骨を巡って大椎穴で左右が交わります。

そこから缺盆穴に入って横隔膜を下って胃のあたりで終わりますが、支脈が缺盆穴から別れ出て首を巡り、頬に上って外眼角と内眼角に至ります。

天容穴は頸部にある経穴で、首のこりや肩の痛み、頭へ行く血液の循環改善などに役立つ効果があります。また頭痛に対しても効果的で、筋緊張性頭痛の場合にはよく使用されます。

さらに朝起きた時によく寝違えてしまうという方でもこの経穴を刺激する事で痛みを早くとることができます。

天容穴の場所

天容穴は前頸部で、下顎角の後方にあり、胸鎖乳突筋の前方の陥凹部です。

取穴する際は胸鎖乳突筋の位置をしっかりと確認しておくことが大切です。

天容穴の効果

天容穴は主な働きとして首コリや肩こりに対して効果的です。他にも頭痛やめまいなど様々な症状に対して効果があります。同経にある天窓穴をはじめとする首周りにある経穴や足の少陽胆経にある肩井穴と一緒に使うことで展葉穴の効果をさらに高めることができます。

天容穴の支配神経

支配神経とはその経穴を刺激した時にどの神経が知覚し、反応しているのかというものです。

天容穴の支配神経は以下の通りです。

支配神経:筋枝→顔面神経(顎二腹筋枝)、副神経、頸神経叢の枝

皮枝→大耳介神経

副神経は首を動かしている筋肉を支配しており、天窓穴がある筋肉だけではなく、肩の大部分を占めている僧帽筋も支配しています。

なので肩まわりに痛みを感じる場合でも天窓穴を刺激することで痛みが緩和する効果もあります。

また顔面神経に刺激を与えられるということは顔にある表情筋などを引き締めることもできますので美容分野でも使われることがあります。

また支配神経以外にも筋、靭帯というものもあり、そちらも治療効果に関係しているものですのでチェックしておきましょう。

筋・靭帯:顎二腹筋、胸鎖乳突筋

これらの筋肉はものを噛んだりする時にも使用される筋肉ですので、ここをしっかりと緩めておくことで噛む力を保つことができます。

また胸鎖乳突筋が固くなってしまうと胸郭出口症候群という状態になってしまうことがありますので、注意が必要です。

天容穴の使い方

まずは押し方の説明をします。

押し方の手順は以下の通りです。

1.まず天容穴に人差し指と中指を揃えて当てます。

2.そのままゆっくり回すように押し込み10~15秒ほど押し続けます。

3.左右とも3セットほど繰り返し行ってください。

以上が押し方です。

次に温めて刺激する方法をご説明します。

1.まずタオルを40~45度くらいの熱めのお湯につけ、しっかり絞ったホットタオルを用意します。

2.次にホットタオルを天容穴を中心に首に巻き付けます。

3.30~40秒ほど続けて押し、一度離してまた繰り返すというのを3セット行います。

やっている最中に天容穴の奥のほうからじわじわと血液が流れるような感覚があり、首全体に暖かくなるような感覚があれば効果的にできている証拠です。

押すときも温めるときもやりすぎてしまうとだるくなってしまうことがあるので注意して行うようにしてください。

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