天鼎穴の場所と効果、支配神経、使い方

天鼎穴は手の陽明大腸経に属している17番目の経穴です。

手の陽明大腸経とは示指末端から始まり、示指と母指の間を通って前腕後外側を上っていき、肘窩横紋と呼ばれる肘を曲げたときにできるしわの外端に入っていきます。そして上腕の外側を上って肩峰突起と呼ばれる肩の端の盛り上がった部分の外端の肩髃穴に至ります。

天鼎穴はのどのあたりにある経穴なのですが、効果として喘息を持っている方に対して発作症状を抑える効果があったり、風邪をひいた時ののどの腫れや痛みに対しても効果的な経穴です。さらに所属している経絡が大腸経ということもあって、消化器全般に関わって働きを助けます。

天鼎穴の場所

天鼎穴は同経にある扶突穴の下方にあり、胸鎖乳突筋の後縁にとります。また胸鎖乳突筋を挟んで水突穴と同じ高さに取ります。輪状軟骨とも同じ高さです。水突穴は足の陽明胃経に所属している経穴です。

天鼎穴の効果

天鼎穴は、上記にもあるように喘息の症状を抑える効果や風邪をひいた時ののどの腫れや痛みに対して効果的です。他にもしゃっくりを止める経穴でもありますので、会議中などにしゃっくりが出た時には天鼎穴を刺激するとよいでしょう。さらに加温のむくみにも効果的で、女性にとってはうれしい経穴となっています。

天鼎穴の支配神経

支配神経とはその経穴を刺激した時にどの神経が知覚し、反応しているのかというものです。

天鼎穴の支配神経は以下の通りです。

支配神経:筋枝→顔面神経(頸枝)、副神経、頸神経叢の枝、頸神経前枝

皮枝→鎖骨上神経

天鼎穴ののどの腫れや痛みを止める作用はこれらの神経に対してアプローチをかけることができるためともいわれています。また顔面神経は顔の筋肉を支配しているため引き締め効果も期待できます。そのため美容分野でも活躍することができる経穴です。

また支配神経以外にも筋、靭帯というものもあり、そちらも治療効果に関係しているものですのでチェックしておきましょう。

筋・靭帯:広頚筋、胸鎖乳突筋、前斜角筋、中斜角筋

天鼎穴は刺激することでこの神経や筋・靭帯を回復させる働きがあります。

広頚筋や胸鎖乳突筋はものを噛むときに働く筋肉ですのでしっかりと鍛えておくことで年を重ねてから物を噛みづらいといった事を予防してくれます。

またこれらの筋肉が固くなることで胸郭出口症候群を発症する恐れがありますので注意が必要です。

天鼎穴の使い方

まずは押し方の説明をします。

押し方の手順は以下の通りです。

1.上記を参考にしながら天鼎穴に人差し指と中指を揃えて当てます。

2.円を描くようにゆっくりと10秒ほどかけて押し込んでいきます。

3.これを3セットほど繰り返します。

以上が押し方です。

次に温めて刺激する方法をご説明します。

1.まずタオルを40~45度くらいの熱めのお湯につけ、しっかり絞ったホットタオルを用意します。

2.次にホットタオルを天鼎穴を中心に首に巻き付けます。

3.巻き付けたまま上記と同じ押し方で天鼎穴を刺激していきます。

4.20秒ほど押すのを3セットほど繰り返し行います。

やっている最中に天鼎穴の奥のほうから響く感覚があればOKです。

押すときも温めるときもやりすぎてしまうとだるくなってしまうことがあるので注意して行うようにしてください。

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