委中穴の場所と効果、支配神経、使い方

委中穴は足の太陽膀胱経に属している40番目の経穴になります。

足の太陽膀胱経とは内眼角という目の内側から始まり前頭部を上り、百会穴の所で左右の経絡が交わります。そこから脳に入って後頭部に出て健康晄津の内側を巡って脊柱の両側の後正中線の外側1寸5分を下り、腰のところで脊柱起立筋という筋肉を通ります。

その後腰から下って、臀部、大腿後面を下って膝裏に入ります。

そして頭頚部から分かれた支脈がさらに下腿後面を下り、下腿後外側、外くるぶしの後ろを通って足の第5指の外側端にいきます。

委中穴は腰背の宗穴といわれており、腰痛や背部の痛みに対して効果が高いということでその名がついています。

宗穴は四宗穴と呼ばれ、他に足三里穴が吐腹、合谷穴が面目、列缺穴が頭項に効果があるとされており、非常に効果のある4穴といえます。

委中穴の場所

委中穴は膝裏にある膝窩横紋の中央になります。

膝窩横紋は軽く膝を曲げた時にできるので、その状態で取穴します。

委中穴の効果

委中穴は先ほどの四宗穴でも効果を記載しましたが、腰背の病に対して効果のある経穴となっています。

その他にも坐骨神経痛や膝の痛み、膝関節炎などの腰から足裏にかけての痛みを伴う疾患に関しては非常に有用な経穴となります。

さらにむくみや冷えなどについても効果がみられ、腎気を補う働きもしているため、年齢性の変性に関しては効果的といえるでしょう。

委中穴の支配神経

支配神経とはその経穴を刺激した時にどの神経が知覚し、反応しているのかというものです。

委中穴の支配神経は以下の通りになります。

支配神経:皮枝→後大腿皮神経

委中穴の支配神経である後大腿皮神経は大腿後面から膝窩、下腿上部にかけての皮膚感覚を司っています。

また、下殿皮神経からの分岐のため、坐骨神経痛になった際に痛みの感覚や麻痺がおこってくる場所でもあります。

だからこそ委中穴が坐骨神経痛の治療に使用されるのです。

また支配神経以外にも経穴は筋、靭帯の中にあることも多く、そちらも治療効果に関係しているものとなるのですが、委中穴は筋肉上には存在していません。

代わりに近くに大きな欠陥が通っており、それに対してアプローチをすることができますのでそちらへの機能、作用がこちらになります。

血管:膝窩動脈

膝窩動脈は下腿へつながる最も太い血管になります。

この血管の流れを良くすることでむくみの防止や冷えの予防になります。

委中穴の使い方

まずは押し方の説明になります。

委中穴は膝の裏にあるため座って軽く膝を曲げて刺激するようにしましょう。

やり方は以下の通りです。

1.三角座りをして膝裏の委中穴に中指を当てます。

2.円を描くように20秒ほどかけてゆっくりと押し込みます。

3.委中穴は神経が浅いところにあるため痛すぎない程度の力で押してください。

4.これを3セット繰り返します。

以上が押す方法になります。

次に温めて刺激する方法をご説明します。

1.まずタオルを40~45度くらいの熱めのお湯につけ、しっかり絞ったホットタオルを用意します。

2.次に膝を曲げてホットタオルを委中穴を巻き込むようにして膝に巻き付けます。

3.30~40秒ほど委中穴をホットタオルの上から押し、一度離してまた繰り返すというのを3セット行います。

やっている最中に委中穴の奥のほうからじわじわと血液が流れるような感覚があり、下腿のほうにも流れるような感覚があれば効果的にできている証拠になります。

押すときも温めるときもやりすぎてしまうとだるくなってしまうことがあるので注意して行うようにしてください。

関連記事

  1. 陰谷穴の場所と効果、支配神経、使い方

  2. 解渓穴の場所と効果、支配神経、使い方

  3. 築賓穴の場所と効果、支配神経、使い方

  4. もものツボで痛み改善

    気戸穴の場所と効果、支配神経、使い方

  5. 100均にあるグッズを使った効果的なツボ押し

  6. 孔最穴の場所と効果、支配神経、使い方

  7. ツボ押しをしても効果ない方の特徴

  8. 水泉穴の場所と効果、支配神経、使い方