孔最穴の場所と効果、支配神経、使い方

孔最穴は手の太陰肺経に属している4番目の経穴になります。

手の太陰肺経とは中焦(中脘穴)より始まり、いったん下って、水分穴で大腸をまとい、還って胃口を巡って、横隔膜を上って肺に属します。

その後、気管、咽頭を巡って横から脇の下に出て、上腕内側を巡って下り、少陰・心主の前をいき、肘窩に入っていきます。ここが尺沢穴になります。

前腕の全面橈側を巡って下り橈骨動脈拍動部に入って母指球より母指末端に終わります。

さらにその支なるものが手関節の上から示指の末端に入って手の陽明大腸経に繋がります。

孔最穴は手の太陰肺経の郄穴で、郄穴とは急性症状に効く要穴になります。

そのため、風邪の初期症状では反応点として用いられます。

孔最穴の場所

孔最穴は前腕部の前橈側にあり、太淵穴の上方7寸になり、尺沢穴の下方3寸になります。

3寸とは親指を除く指4本分の横幅になりますのでそれを参考に取穴してください。

孔最穴の効果

孔最穴は上記にも記載した通り、急性期の症状に効果的です。

特に手の太陰肺経は呼吸器系の疾患に関係のある経絡になりますので、風邪の初期症状の時に刺激すると症状を軽く済ませることができます。

丁度風邪の時に孔最穴を刺激すると普段にはない痛みを感じますのでそれを指標にしてください。

また他にも喘息を持っている方でも発作が出たときにこの孔最穴を刺激すると症状が落ち着くケースもありますので、どうしても苦しいときには押しましょう。

痛みに対しては前腕部の痛みと、背部痛などにも効果があります。

孔最穴の支配神経

支配神経とはその経穴を刺激した時にどの神経が知覚し、反応しているのかというものです。

孔最穴の支配神経は以下の通りになります。

支配神経:筋枝→橈骨神経、正中神経 皮枝→外側前腕皮神経

橈骨神経は主に手関節を曲げたり、ものを握るなどの筋肉の動作を支配しています。

握る力が無くなってきたり、もしくは痛みが出る場合にこの神経が障害されている可能性があります。

そういったときに孔最穴を使用することがあります。

また支配神経以外にも筋、靭帯というものもあり、そちらも治療効果に関係しているものとなりますのでチェックしておきましょう。

筋・靭帯:腕橈骨筋、円回内筋

腕橈骨筋は主に前腕を屈曲させる動作、円回内筋は腕を内側に回内させる動作をしています。

もしその動作がしにくい場合にはこの筋肉が原因になっている可能性があります。

孔最穴の使い方

まずは押し方の説明をします。

孔最穴は腕にある経穴のため、押したい方と反対側の手で刺激していきます。

押し方の手順は以下の通りになります。

1.押したい孔最穴側の腕の肘を90度に曲げ、反対側の手の母指を孔最穴に当てます。

2.円を描くようにゆっくりと10秒ほどかけて押し込んでいきます。

3.これを3セットほど繰り返します。

以上が押し方になります。

次に温めて刺激する方法をご説明します。

1.まずタオルを40~45度くらいの熱めのお湯につけ、しっかり絞ったホットタオルを用意します。

2.次にホットタオルを孔最穴を中心に腕に巻き付けます。

3.巻き付けたまま反対側の手で気持ち良いくらいの圧で握ります。

4.20秒ほど握るのを3セットほど繰り返し行います。

やっている最中に孔最穴の奥のほうから響く感覚があればOKです。

押すときも温めるときもやりすぎてしまうとだるくなってしまうことがあるので注意して行うようにしてください。

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