完骨穴の場所と効果、支配神経、使い方

完骨穴は足の少陽胆経に属している12番目の経穴になります。

足の少陽胆経とは足を流れる陽経の経絡で、外眼角と呼ばれる目の外側から始まり、上って側頭部を通りそのまま耳の後ろを通過して首を巡ってから肩に至ります。大椎穴で左右が交わって肩を巡りその後缺盆穴に入ります。

支脈が耳の後ろから耳の中に入り、耳の前に出て目じりに至ります。

またもう一つの支脈が外眼角から大迎穴を下り、ほほを上って手の少陽三焦経と合流し、下って下顎角へ行って、ついで缺盆穴の本流と合流します。

缺盆穴から胸中と呼ばれる肺の真ん中を所を通り、下って横隔膜を貫いていきます。

またそこから肩を通り側胸部、季肋部を巡って、脇を通り鼠径部の気衝穴に入って股関節あたりに入っていきます。

股関節あたりから大腿と下腿の外側を下って足の第4指の末端に終わります。

完骨穴は頭痛や首のこり、眼精疲労など頭部付近の症状に対して使われることが多いです。

骨が近くに出っ張っているため、非常に取穴しやすい経穴です。

完骨穴の場所

完骨穴は耳の後ろにある乳様突起の後下方の陥凹部に取ります。

ここは胸鎖乳突筋の起始がある骨で、胸鎖乳突筋を緩めたいときにこの完骨を使用することもあります。

完骨穴の効果

完骨穴は上記にもあるように頭痛や首コリ眼精疲労をはじめ、肩こりや寝違えなどにも効果があります。

また顔の血液循環もよくすることができ、顔のむくみなどにも効果的です。

めまいがよく起こる人も使うとマシになります。

完骨穴の支配神経

支配神経とはその経穴を刺激した時にどの神経が知覚し、反応しているのかというものです。

完骨穴の支配神経は以下の通りになります。

支配神経:筋枝→副神経・頸神経叢の枝、脊髄神経後枝

皮枝→小後頭神経

副神経は首を動かしている筋肉を支配しており、完骨穴がある筋肉だけではなく、首の周りについている筋肉を全体的に支配しています

なのでこの辺りに痛みを感じる場合でも完骨穴を刺激することで痛みが緩和する効果もあします。

また支配神経以外にも筋、靭帯というものもあり、そちらも治療効果に関係しているものとなりますのでチェックしておきましょう。

筋・靭帯:胸鎖乳突筋、頭板状筋

胸鎖乳突筋や頭板状筋は寝違えが起こってしまったときに痛めてしまうことの多い筋肉です。この筋肉が損傷してしまうと後ろを振り返るのが困難になるなど日常生活にも支障が出ることがあるため、完骨穴を刺激して筋肉の回復を促しましょう。

完骨穴の使い方

まずは押し方の説明をします。

上記の場所を参考にしながら押すようにしてください。。

押し方の手順は以下の通りになります。

1.まず両手を広げて頭を側方から持ち親指に完骨穴がくるようにします。

2.親指以外は頭に添えて、親指で円を描くようにして完骨穴を刺激します。

3.1回10~15秒ほど刺激し、左右とも3セットほど繰り返し行ってください。

以上が押し方になります。

次に温めて刺激する方法をご説明します。

位置が膝付近になりますので座って行うようにしてください。

1.まずタオルを40~45度くらいの熱めのお湯につけ、しっかり絞ったホットタオルを用意します。

2.次に後頭部から完骨穴に当たるようにホットタオルを巻きつけます。

3.30~40秒ほど完骨穴をホットタオルの上から押し、一度離してまた繰り返すというのを3セット行います。

やっている最中に完骨穴の奥のほうからじわじわと血液が流れるような感覚があり、首のほうにも流れるような感覚があれば効果的にできている証拠になります。

押すときも温めるときもやりすぎてしまうとだるくなってしまうことがあるので注意して行うようにしてください。

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