巨骨穴の場所と効果、支配神経、使い方

巨骨穴は手の陽明大腸経に属している16番目の経穴です。

手の陽明大腸経とは示指末端から始まり、示指と母指の間を通って前腕後外側を上っていき、肘窩横紋と呼ばれる肘を曲げたときにできるしわの外端に入っていきます。そして上腕の外側を上って肩峰突起と呼ばれる肩の端の盛り上がった部分の外端の肩髃穴に至ります。

巨骨穴は眼精疲労や肩こりといった疲労症状に対して効果的な経穴です。また肩の疾患に対しても非常に効果的で五十肩をはじめとする肩関節周囲炎や、腱板損傷など、様々な方の疾患に有用な経穴です。治療の場面で使用されることも多く、たくさんの鍼灸師やマッサージ師の方も使用しています。

巨骨穴の場所

棘上窩と呼ばれる肩のくぼみの外側にあり、鎖骨肩峰端と肩甲棘との間で肩鎖関節の後方陥凹中に取ります。鎖骨と肩甲棘の位置がわかればそれをなぞっていったときにある陥凹部が巨骨穴です。押した時にズーンとした響く感覚があるところが巨骨穴です。

巨骨穴の効果

巨骨穴は、上記にもあるように肩関節の疾患や眼精疲労などといった症状に対して非常に効果的となっています。また巨骨穴と一緒に同経の脾臑穴や肩髃穴と使うことでより早く五十肩の症状を抑えることができます。経穴を使った治療は予後もよいことが多いため、肩の痛みを感じたさいは巨骨穴を刺激してみるのもよいでしょう。

巨骨穴の支配神経

支配神経とはその経穴を刺激した時にどの神経が知覚し、反応しているのかというものです。

巨骨穴の支配神経は以下の通りです。

支配神経:筋枝→副神経、頸神経叢の枝、肩甲上神経

皮枝→鎖骨上神経

これらの神経が損傷されたり圧迫を受けたりすると肩や腕の痛みやだるさに繋がります。特に副神経は肩の僧帽筋を支配している神経ですので肩こりに非常に関係の深い神経になっています。

また支配神経以外にも筋、靭帯というものもあり、そちらも治療効果に関係しているものですのでチェックしておきましょう。

筋・靭帯:僧帽筋、棘上筋

巨骨穴は刺激することでこの神経や筋・靭帯を回復させる働きがあります。

これらの筋肉は腕を上へあげたり、肩を回したりする筋肉です。肩コリとも非常に関係の深い筋肉になっていますので、ここを刺激する事で肩こりを緩和させることができます。

巨骨穴の使い方

まずは押し方の説明をします。

押し方の手順は以下の通りです。

1.上記の場所を参考にして巨骨穴に人差し指と中指を揃えて当てます。

2.円を描くようにゆっくりと10秒ほどかけて押し込んでいきます。

3.これを3セットほど繰り返します。

以上が押し方です。

次に温めて刺激する方法をご説明します。

1.まずタオルを40~45度くらいの熱めのお湯につけ、しっかり絞ったホットタオルを用意します。

2.次にホットタオルを巨骨穴を中心に肩に巻き付けます。

3.巻き付けたまま反対側の手で気持ち良いくらいの圧で押し込みます。

4.20秒ほど押すのを3セットほど繰り返し行います。

やっている最中に巨骨穴の奥のほうから響く感覚があればOKです。

押すときも温めるときもやりすぎてしまうとだるくなってしまうことがあるので注意して行うようにしてください。

関連記事

  1. 梁門穴の場所と効果、支配神経、使い方

  2. 外関穴の場所と効果、支配神経、使い方

  3. 行間穴の場所と効果、支配神経、使い方

  4. お腹のツボ

    人気のあるツボ押しグッズ

  5. 上巨虚穴の場所と効果、支配神経、使い方

  6. 築賓穴の場所と効果、支配神経、使い方

  7. 豊隆穴の場所と効果、支配神経、使い方

  8. 復溜穴の場所と効果、支配神経、使い方