復溜穴の場所と効果、支配神経、使い方

復溜穴は足の少陰腎経に属する7番目の経穴にです。

足の少陰腎経は足の第5指外側より始まり、太谿穴より別れてかかとの中に入り、下腿内側を上って膝裏の内側に出て大腿内側を上り、長強穴に合流し前に出て盲兪穴まで上って腎に属して膀胱をまといます。

さらに長強穴から直行するものは腎から上って肝臓、横隔膜を貫いて肺に入ってのどを巡って舌に繋がります。

復溜穴は歯の痛みを抑えたり、全身の水分代謝を整えるなど幅広い効果を持っている経穴です。それ自体が高い効果を持っているわけではありませんが他の経穴と組み合わせて使用することで効果を高めることができます。例えば歯の痛みを取りたいときは手の陽明大腸経の合谷穴と一緒に用いることでより高い効果を発揮できます。

復溜穴の場所

復溜穴は同経にある太谿穴の上方2寸にあり、アキレス腱と長趾屈筋との間にとります。また、取穴する際は内果尖から膝窩横紋までの長さを1尺5寸とします。

復溜穴の効果

復溜穴は上記にもあるように歯の痛みを抑えたり全身の水分代謝の調整を行っている経穴です。それ以外にも顎関節症に効果的な経穴でもあり、足の陽明胃経の下関穴と一緒に用いて顎関節症の治療を行います。さらに、復溜穴の場所からシンスプリントの治療に用いられることもあります。その際は足の太陰脾経の三陰交穴と一緒に用います。

復溜穴の支配神経

支配神経とはその経穴を刺激した時にどの神経が知覚し、反応しているのかというものです。

復溜穴の支配神経は以下の通りです。

支配神経:筋枝→脛骨神経 皮枝→伏在神経

脛骨神経は主に下肢の後面にある筋肉を支配しており、大腿二頭筋から膝後面、下腿後面、

足底の筋肉まであります。

下肢の後面は歩行や走行で働く筋肉があり、日常生活を過ごすうえでも非常に大切な筋肉です。

日常生活で使うからこそ、障害される場合も多い場所です。

また支配神経以外にも筋、靭帯というものもあり、そちらも治療効果に関係しているものですのでチェックしておきましょう。

筋・靭帯:長母指屈筋、長趾屈筋、ヒラメ筋、アキレス腱

復溜穴はたくさんの筋肉に影響を与える経穴です。それぞれ歩行時などに非常に重要な筋肉になっており、これらの筋肉が損傷した時や疲労が蓄積した場合にアプローチをかけるとよいでしょう。

復溜穴の使い方

まずは押し方の説明をします。

上記の場所を参考にしながら座って行うようにしましょう。

押し方の手順は以下の通りです。

1.膝を曲げて復溜穴に親指を当てて、ゆっくり20秒くらいかけて押し込みます。

2.この時に円を描くように押し込むようにしましょう。

3.気持ち良いくらいの圧で押し、ゆっくり離すというのを繰り返します。

4.左右とも3セットほど行いましょう。

以上が押し方です。

次に温めることで経穴を刺激する方法を紹介します。

位置がくるぶし付近ですので座って行うようにしてください。

1.まずタオルを40~45度くらいの熱めのお湯につけ、しっかり絞ったホットタオルを用意します。

2.次に復溜穴を包むように下腿にホットタオルを巻きつけます。

3.30~40秒ほど復溜穴をホットタオルの上から押し、一度離してまた繰り返すというのを3セット行います。

やっている最中に復溜穴の奥のほうからじわじわと血液が流れるような感覚があり、下腿のほうにも流れるような感覚があれば効果的にできている証拠です。

押すときも温めるときもやりすぎてしまうとだるくなってしまうことがあるので注意して行うようにしてください。

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