心兪穴の場所と効果、支配神経、使い方

心兪穴は足の太陽膀胱経に属している15番目の経穴になります。

足の太陽膀胱経とは内眼角という目の内側から始まり前頭部を上り、百会穴の所で左右の経絡が交わります。そこから脳に入って後頭部に出て健康晄津の内側を巡って脊柱の両側の後正中線の外側1寸5分を下り、腰のところで脊柱起立筋という筋肉を通ります。

その後腰から下って、臀部、大腿後面を下って膝裏に入ります。

そして頭頚部から分かれた支脈がさらに下腿後面を下り、下腿後外側、外くるぶしの後ろを通って足の第5指の外側端にいきます。

心兪穴は自分の精神的な疲れや緊張などを緩和してくれる経穴として使用されることが多いです。

他にも心筋梗塞などの心臓疾患などにも効果があるとされ、背部の治療ではよくつかわれる経穴になります。

心兪穴の場所

心兪穴は第5胸椎棘突起の下縁で、後正中線の外方1寸5分になります。

指標としては大椎穴を参考にしてもらい、そこから胸椎棘突起の数を数えて取穴するのがやりやすいです。

1寸は親指の幅になりますので、そちらを参考にして取穴してください。

心兪穴の効果

心兪穴は筋肉を緩めて痛みを緩和させるよりはどちらかというと内科的疾患向きの経穴になります。

上記にもあるようにストレスや緊張をほぐしたりする効果や、他にも心筋梗塞や狭心症といった心臓疾患、心悸亢進や高血圧、中風などにも効果があります。

ただ、もちろん心兪穴の場所にも筋肉はありますので、刺激することでその付近の除痛効果は多少なりともあります。

他にも内科的疾患に効果的な経穴はたくさんありますのでそちらの経穴と組み合わせて使うことも多いです。

例えば同じ経絡上にある厥陰兪にも似たような効果があります。

心兪穴の支配神経

支配神経とはその経穴を刺激した時にどの神経が知覚し、反応しているのかというものです。

心兪穴の支配神経は以下の通りになります。

支配神経:筋枝→副神経、頸神経叢の枝、肩甲背神経、脊髄神経後枝

皮枝→胸神経後枝

副神経は首を動かしている筋肉を支配しており、心兪穴がある筋肉だけではなく、首の前方にある胸鎖乳突筋などの働きも支配しています。

なのでこの辺りに痛みを感じる場合は咽頭や扁桃腺にも異常をきたしていることもありますので、心兪穴を刺激することで痛みが緩和する効果もあします。

また支配神経以外にも筋、靭帯というものもあり、そちらも治療効果に関係しているものとなりますのでチェックしておきましょう。

筋・靭帯:僧帽筋、菱形筋、脊柱起立筋

心兪穴は刺激することでこの神経や筋・靭帯を回復させる働きがあります。

首を上下に動かしたり、肩をすくめる動作の時に使われる筋肉や肩甲骨の動きを司る筋肉、姿勢を保つときに働く筋肉になりますので、それらの動作、姿勢が辛いときに使うとよいでしょう。

心兪穴の使い方

心兪穴は肩甲骨の間で背中にあり、自分で押すにはどうしても困難になります。

ですのでどうしても押したいときはゴルフボールなどを利用して経穴を刺激するようにするのが良いでしょう。

ゴルフボールを使用する方法は以下の通りです。

1.ゴルフボールを心兪穴に当てて床に寝転がります。

2.心兪穴は筋肉が盛り上がっている部分になりますのでグラグラしないように注意してください。

3.当てたままで10秒ほど心兪穴を刺激します。

4.これを3セット繰り返します。

以上がゴルフボールを使った方法になります。

次に温めて刺激する方法をご説明します。

1.まず市販の貼るカイロを準備します。

2.カイロを心兪穴に貼るだけです。

カイロを使う方法は非常に簡単にでき、なおかつ効果が高いです。

ただし皮膚の弱い方は低温やけどをすることも考えられますので、注意して行うようにしてください。

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