手三里穴の場所と効果、支配神経、使い方

手三里穴は手の陽明大腸経に属している10番目の経穴になります。

手の陽明大腸経とは示指末端から始まり、示指と母指の間を通って前腕後外側を上っていき、肘窩横紋と呼ばれる肘を曲げたときにできるしわの外端に入っていきます。そして上腕の外側を上って肩峰突起と呼ばれる肩の端の盛り上がった部分の外端の肩髃穴に至ります。

手三里穴は肩の痛みやコリ感などに対して効果的な経穴として非常に有名です。

他にも肘の痛みや歯の痛みまで様々な痛みに対しても有用であり、多くの鍼灸師やマッサージ師が使用します。

またいろいろな組み合わせがあり、手三里穴は合谷穴と一緒に用いることで鍼麻酔の効果を得られたり、肩井穴と一緒に用いると肩の疾患について非常に効果が高くなったりします。

それ一つでも効果は十分にありますが、組み合わせても非常に効果的です。

手三里穴の場所

手三里穴は肘関節の橈側になり、曲池穴の下方2寸に取穴します。

1寸が親指の幅となりますので、それを参考にして取穴するようにしてください。

また手三里穴を押すことで強い響き感覚があるため、そこに取穴する場合もあります。

手三里穴の効果

手三里穴は実は基本的に歯の痛みを押さえる経穴として考えられています。

他にも腹張や吐瀉にも効果があるとされています。

上記で述べた通り、広く使われているのは肩こりや肩の痛み、肘の痛み、上腕神経痛、めまい、片麻痺、橈骨神経麻痺などがあります。

手三里穴の支配神経

支配神経とはその経穴を刺激した時にどの神経が知覚し、反応しているのかというものです。

手三里穴の支配神経は以下の通りになります。

支配神経:筋枝→橈骨神経 皮枝→外側前腕皮神経

橈骨神経は前腕の筋肉を主に支配しており、手首の屈曲運動に大きく関わっている神経になります。

ここが損傷され、橈骨神経麻痺になると、下垂手になってしまいます。

皮枝の外側前腕皮神経は皮膚感覚を司っている神経になります。

また支配神経以外にも筋、靭帯というものもあり、そちらも治療効果に関係しているものとなりますのでチェックしておきましょう。

筋・靭帯:長橈側手根伸筋・短橈側手根伸筋

手三里穴は刺激することでこの神経や筋・靭帯を回復させる働きがあります。

筋肉でいうと主に母指を伸ばす動作に関係していますので、母子の痛みがあるときなどにも効果的な経穴となります。

手三里穴の使い方

まずは押し方の説明をします。

手三里穴は腕にある経穴のため、押したい方と反対側の手で刺激していきます。

押し方の手順は以下の通りになります。

1.押したい手三里穴側の腕の肘を90度に曲げ、反対側の手の母指を手三里穴に当てます。

2.円を描くようにゆっくりと10秒ほどかけて押し込んでいきます。

3.これを3セットほど繰り返します。

以上が押し方になります。

次に温めて刺激する方法をご説明します。

1.まずタオルを40~45度くらいの熱めのお湯につけ、しっかり絞ったホットタオルを用意します。

2.次にホットタオルを手三里穴を中心に巻き付けます。

3.巻き付けたまま反対側の手で気持ち良いくらいの圧で握ります。

4.20秒ほど握るのを3セットほど繰り返し行います。

やっている最中に手三里穴の奥のほうから響く感覚があればOKです。

押すときも温めるときもやりすぎてしまうとだるくなってしまうことがあるので注意して行うようにしてください。

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