温溜穴の場所と効果、支配神経、使い方

温溜穴は手の陽明大腸経に属している7番目の経穴です。

手の陽明大腸経とは示指末端から始まり、示指と母指の間を通って前腕後外側を上っていき、肘窩横紋と呼ばれる肘を曲げたときにできるしわの外端に入っていきます。そして上腕の外側を上って肩峰突起と呼ばれる肩の端の盛り上がった部分の外端の肩髃穴に至ります。

温溜穴は所属している経絡の調子を整える経穴です。そのため胃腸の調子が悪くなっているときに使用することがあります。また歯の痛みに対しても効果があるとされ、一緒に曲池穴や内関穴を使用します。また合谷穴も歯の痛みを緩和する効果もあります。

顎関節症にも効果があり、多くの治療家が顎関節症の症状に対して使用しています。

温溜穴の場所

温溜穴は陽渓穴と曲池穴を結ぶ線上で、その線の中点から下方1寸です。

陽渓穴と曲池穴の間が1尺2寸となっておりますので、温溜穴は陽渓穴から5寸上方ということです。また、陽渓穴の位置は手関節の背側横紋上にありますので、それを参考にして取穴しても大丈夫です。

温溜穴の効果

温溜穴は、上記にもあるように胃腸の調子を整える経穴です。弱った胃腸をサポートするほか、強化する働きも兼ね備えています。そうすることで全身の免疫力が向上するので体調を崩しにくくできます。

また歯の痛みや顎関節症に対しても効果的で、同経にある経穴を一緒に用いたり、顔面部にある顎関節症に対して効果的な経穴とともに使用します。

温溜穴の支配神経

支配神経とはその経穴を刺激した時にどの神経が知覚し、反応しているのかというものです。

温溜穴の支配神経は以下の通りです。

支配神経:筋枝→橈骨神経 皮枝→外側前腕皮神経

橈骨神経は手首の動きを支配している神経の一つで非常に重要な神経です。橈骨神経が損傷してしまうと橈骨神経麻痺となり、手首から下がだらんと垂れ下がってしまう下垂手になってしまいます。その時の治療でも橈骨神経をアプローチすることがあります。

また支配神経以外にも筋、靭帯というものもあり、そちらも治療効果に関係しているものですのでチェックしておきましょう。

筋・靭帯:長橈側手根伸筋・短橈側手根伸筋

温溜穴は刺激することでこの神経や筋・靭帯を回復させる働きがあります。

これらの筋肉は手首の曲げ伸ばしの際に使用される筋肉で使いすぎることで筋肉痛が起こったり腕のだるさが出てきます。

温溜穴の使い方

まずは押し方の説明をします。

押し方の手順は以下の通りです。

1.押したい温溜穴側と反対側の手の母指を遍歴穴に当てます。

2.円を描くようにゆっくりと10秒ほどかけて押し込んでいきます。

3.これを3セットほど繰り返します。

以上が押し方です。

次に温めて刺激する方法をご説明します。

1.まずタオルを40~45度くらいの熱めのお湯につけ、しっかり絞ったホットタオルを用意します。

2.次にホットタオルを温溜穴を中心に前腕に巻き付けます。

3.巻き付けたまま反対側の手で気持ち良いくらいの圧で押し込みます。

4.20秒ほど押すのを3セットほど繰り返し行います。

やっている最中に温溜穴の奥のほうから響く感覚があればOKです。

押すときも温めるときもやりすぎてしまうとだるくなってしまうことがあるので注意して行うようにしてください。

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