滑肉門穴の場所と効果、支配神経、使い方

滑肉門穴は足の陽明胃経に属する24番目の経穴です。

足の陽明胃経とは鼻の根元から始まって鼻の外を巡り、上歯の中に入って、巡り出て唇を巡って承漿穴で左右が交わります。

そこから下顎の下縁を通って大迎穴から頬車穴を巡って耳の前に上って客主人穴を通って側頭髪際を巡って額に至ります。

大迎穴から別れた支脈が人迎穴に入ってのどを巡り缺盆穴に入り、そこから胸を下って胃に至ります。

さらに缺盆穴から乳中穴を通りさらに下がってへそを通って気衝穴に入ります。気衝穴から大腿前外側を通って膝関節を巡って下腿前外側を下って足の第2指外端に終わります。

滑肉門穴は所属している経絡の関係上、胃腸の調子を整える経穴として認知されていますが、実は症例報告として慢性副鼻腔炎に対して効果があるという例もあります。このことから慢性的な症状に対して効果的ではないかという意見もあり、今後非常に期待のある経穴となっています。

滑肉門穴の場所

滑肉門穴は天枢の上方1寸です。天枢穴はおへその中央から外方2寸です。腹直筋の中にありますので、取穴する際は筋肉上に取るようにしてください。

滑肉門穴の効果

滑肉門穴は基本的に胃腸の調子を整えることで腹痛の緩和やエネルギーの吸収能力を固めるなどの効果があります。また胃腸の調子が整うことで免疫作用も高まり、体調を崩しにくくできます。上記にもありますが慢性副鼻腔炎に対して効果があったとの報告もあります。

滑肉門穴の支配神経

支配神経とはその経穴を刺激した時にどの神経が知覚し、反応しているのかというものです。

滑肉門穴の支配神経は以下の通り。

支配神経:筋枝→肋間神経 皮枝→肋間神経(前皮枝)

肋間神経は胸部の筋肉を支配する神経で、この神経が損傷すると肋間神経痛を発症してしまいます。そういった場合にこの滑肉門穴を刺激する事で症状を早期回復させることができます。

また支配神経以外にも筋、靭帯というものもあり、そちらも治療効果に関係しているものですのでチェックしておきましょう。

筋・靭帯:腹直筋

腹直筋はいわゆる腹筋と呼ばれている筋肉で、主に体を前に倒すなどの作用があります。また骨盤を整える筋肉の一つでこの筋肉が固くなってしまうと骨盤の歪みが出てしまうことがあります。

滑肉門穴の使い方

まずは押し方の説明をします。

上記の場所を参考にしながら座って行うようにしましょう。

押し方の手順は以下の通りです。

1.上記の場所を参考にしながら滑肉門穴に人差し指と中指を揃えて当てます。

2.この時に円を描くように押し込むようにしましょう。

3.気持ち良いくらいの圧で押し、ゆっくり離すというのを繰り返します。

4.左右とも3セットほど行いましょう。

以上が押し方です。

次に温めることで経穴を刺激する方法を紹介します。

1.まずタオルを40~45度くらいの熱めのお湯につけ、しっかり絞ったホットタオルを用意します。

2.次にホットタオルを滑肉門穴にあたるようにお腹全体に広げて置きます。

3.30~40秒ほど上記の押し方で滑肉門穴を続けて押し、一度離してまた繰り返すというのを3セット行います。

温めることでも高い効果を得ることができますので、押すのと合わせて行うようにしましょう。

ただし、経穴を刺激するときにやりすぎには注意してください。

刺激が強いと後からだるさが出たり、痛みにつながる可能性もあります。

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