環跳穴の場所と効果、支配神経、使い方

環跳穴は足の少陽胆経に属している30番目の経穴になります。

足の少陽胆経とは足を流れる陽経の経絡で、外眼角と呼ばれる目の外側から始まり、上って側頭部を通りそのまま耳の後ろを通過して首を巡ってから肩に至ります。大椎穴で左右が交わって肩を巡りその後缺盆穴に入ります。

支脈が耳の後ろから耳の中に入り、耳の前に出て目じりに至ります。

またもう一つの支脈が外眼角から大迎穴を下り、ほほを上って手の少陽三焦経と合流し、下って下顎角へ行って、ついで缺盆穴の本流と合流します。

缺盆穴から胸中と呼ばれる肺の真ん中を所を通り、下って横隔膜を貫いていきます。

またそこから肩を通り側胸部、季肋部を巡って、脇を通り鼠径部の気衝穴に入って股関節あたりに入っていきます。

股関節あたりから大腿と下腿の外側を下って足の第4指の末端に終わります。

環跳穴は坐骨神経痛がある時や、下肢のだるさ、股関節の痛みなどに対して効果的な経穴になります。

環跳穴の場所

環跳穴は大転子と仙骨裂孔を結ぶ線上で、大転子から3分の1の所になります。

押した時に奥のほうに響くポイントが環跳穴になります。

環跳穴の効果

環跳穴は坐骨神経痛をはじめ、下肢に痛みやしびれを感じるときに効果的になります。

また痛みだけではなく、血液の流れが悪く、下肢がむくんだりしているときにも効果的です。

さらに股関節痛や冷えなど、幅広く効果がある経穴です。

ほかにも腸内環境の改善などをはじめとする内科的疾患にも効果的です。

環跳穴の支配神経

支配神経とはその経穴を刺激した時にどの神経が知覚し、反応しているのかというものです。

環跳穴の支配神経は以下の通りになります。

支配神経:筋枝→下殿神経 皮枝→上殿皮神経、下殿皮神経

下殿神経は主に大殿筋と大腿の伸筋を支配しており、ここが障害されてしまうと、椅子から立ち上がったり歩行するときに障害が出てしまうことになります。

ですのでそういった症状がある際に使用すると効果的になります。

また支配神経以外にも筋、靭帯というものもあり、そちらも治療効果に関係しているものとなりますのでチェックしておきましょう。

筋・靭帯:大殿筋

環跳穴は丁度大殿筋の中にある経穴になりますので、大殿筋をほぐしたいときにも使用するとよいでしょう。

環跳穴の使い方

まずは押し方の説明をします。

臀部にあるため押し方が少し難しいですが、座るかうつ伏せになると見つけやすいのでその姿勢で押すようにしましょう。

押し方の手順は以下の通りになります。

1.上記の場所を参考にして環跳穴に親指を当てます。

2.円を描くようにゆっくりと15秒くらいかけて押し込みます。

3.気持ち良いくらいの圧で押し、ゆっくり離すというのを繰り返します。

4.左右とも3セットほど行いましょう。

以上が押し方になります。

経穴は基本的に押したり、温めたり、鍼灸をするなど刺激の仕方は様々ありますが、

環跳穴は臀部にあるため、非常に筋肉と脂肪が分厚く、温めても効果の薄い経穴になります。

ですのでしっかり押し方をマスターしてもらい、しっかりと効果が出せるように繰り返し行うようにしてください。

どうしてもそれだけでは心配という方はお風呂でしっかりと体を温めることで多少効果を出すことはできるので、そちらもやってみましょう。

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