禾髎穴の場所と効果、支配神経、使い方

禾髎穴は手の陽明大腸経に属している19番目の経穴です。

手の陽明大腸経とは示指末端から始まり、示指と母指の間を通って前腕後外側を上っていき、肘窩横紋と呼ばれる肘を曲げたときにできるしわの外端に入っていきます。そして上腕の外側を上って肩峰突起と呼ばれる肩の端の盛り上がった部分の外端の肩髃穴に至ります。

禾髎穴は鼻水や鼻づまりをはじめ、鼻血などに効果的な経穴とされています。慢性鼻炎や急性鼻炎、副鼻腔炎の治療の際にも使用され、鼻症状に対しては非常に有用な経穴です。同経にある迎香穴や手の太陰肺経の経穴を一緒に用いることもあり、禾髎穴の持つ効果を最大限高めます。

禾髎穴の場所

迎香穴は顔面部にあり、鼻孔外側縁の下方で、督脈にある水溝穴の外方5分に取ります。督脈は正中線を通りますので、中心から5分です。5分は1寸の半分です。場所的にかなり敏感な部分ですので、刺激する際は注意しましょう。

禾髎穴の効果

禾髎穴は上記にもあるように鼻水や鼻づまりをはじめとする鼻の症状に対して非常に効果の高い経穴です。実際の治療現場でも鼻の症状に対する治療で使用されます。特に慢性副鼻腔炎では痛みが強いため、この禾髎穴を使用して痛みを緩和させ、早期回復を目指します。また禾髎穴は顔面神経を刺激する事ができるため、美容分野でも活躍する経穴です。表情筋の引き上げをおこなうことができるので、肌のたるみの予防にも効果が期待できます。

禾髎穴の支配神経

支配神経とはその経穴を刺激した時にどの神経が知覚し、反応しているのかというものです。

禾髎穴の支配神経は以下の通りです。

支配神経:筋枝→顔面神経(頬筋枝・下顎縁枝)

皮枝→上顎神経(三叉神経第2枝)

顔面神経はアプローチすることで、顔面部にある目や口などの部位の痛みや症状に対して効果的とされています。

また顔面の筋肉を活性化させることができるため、美容分野で刺激する神経です。この顔面神経が損傷されると、顔面神経痛といって激しい痛みを伴う場合があります。

また支配神経以外にも筋、靭帯というものもあり、そちらも治療効果に関係しているものですのでチェックしておきましょう。

筋・靭帯:口輪筋

禾髎穴は刺激することでこの神経や筋・靭帯を回復させる働きがあります。

口の周りが荒れやすい方はこの禾髎穴を使用することで荒れにくくすることができます。

禾髎穴の使い方

まずは押し方の説明をします。

上記の場所を参考にして禾髎穴を取穴してください。

押し方の手順は以下の通りです。

1.禾髎穴に人差し指を当てます。

2.円を描くようにゆっくりと20秒ほどかけて押し込んでいきます。

3.押し込んだらゆっくり離すのを3セット繰り返しましょう。

以上が押し方です。

次に温めて刺激する方法をご説明します。

1.まずタオルを40~45度くらいの熱めのお湯につけ、しっかり絞ったホットタオルを用意します。

2.次にホットタオルを禾髎穴にあたるように顔全体に広げて置きます。

3.ホットタオルを置いた上から禾髎穴を上記の押し方と同じように刺激していきます。

経穴を刺激するときは丁度気持ち良いくらいの強さで押すようにしてください。

押すときも温めるときもやりすぎてしまうとだるくなってしまうことがあるので注意して行うようにしてください。

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