経絡図でわかるツボ押しの秘密

ツボは2000年前から古代中国医学として用いられ、現代でも様々な場面で活用されています。
生命エネルギーである「気」が流れる道を「経絡」と呼びます。
鍼治療では、この経絡の異常を重視して治療をします。
この経絡を分かりやすく図でまとめた「経絡図」がありますが、これを見るとツボ押しがなぜ効果があるのかわかります。

経絡とは

経絡とは、先ほどのとおり古代中国医学より用いられてきた古典的な概念で、「気」や「血」が体内をめぐる流通路と考えられています。
ツボ押しだけでなく、鍼灸でも刺激を伝えるルートとされています。
ルートの本幹を「経脈(けいみゃく)」、枝を「絡脈(らくみゃく)」といいます。これらの総称が経絡です。

経脈とは

経脈は、正経12経脈と奇経8脈の2脈を合わせた14種類あり、これらの経脈には、固有のツボがあります。
「足三里(あしさんり)」は、足の痛みやけいれんに効果のあるツボですが、「足の陽明胃経(ようめいいけい)」という経脈に属しているため、他の固有のツボである「天枢(てんすう)」という胃腸の働きに効果のあるツボを刺激してくれます。
このように、ひとつのツボを押すだけでも、同じ経脈のツボにも刺激が伝わり、相乗効果が得られます。
強い痛みを感じるツボは、実はそのツボだけが問題なのではなく、経脈で関連するツボにも問題がある可能性もあります。

経脈の種類

経脈には、主なものとして正経12経脈、奇経8脈があります。この中で固有のツボがあるのは、正経12経脈と奇経8脈の「督脈(とくみゃく)」・「任脈(にんみゃく)」の14種類になります。

正経12経脈

正経12経脈は、 手の太陰肺経(たいいんはいけい)、手の陽明大腸経(ようめいだいちょうけい)、足の陽明胃経(ようめいいけい)、足の太陰脾経(たいいんひけい)、手の少陰心経(しょういんしんけい)、手の太陽小腸経(たいようしょうちょうけい)、足の太陽膀胱経(たいようぼうこうけい)、足の少陰腎経(しょういんじんけい)、 手の蕨陰心包経(けついんしんぽうけい)、手の少陽三焦経(しょうようさんしょうけい)、足の少陽胆経(しょうようたんけい)、足の蕨陰肝経(けついんかんけい)です。
正経12経脈は、気が流れる方向が決まっており、陰経は上へ、陽経は下へという流れになっています。
固有のツボが相互に接続して内臓、頭部、身体、四肢を循環しています。

奇経8脈

奇経8脈とは、 単独の脈であるため奇経8脈相互の間には、正経12脈と違い陰陽、表裏の関係はありません。
督脈(さいみゃく)、任脈(にんみゃく)、衝脈(しょうみゃく)、帯脈(たいみゃく)、陰きょう脈(いんきょうみゃく)、陽きょう脈(ようきょうみゃく)、陽維脈(よういみゃく)、陰維脈(いんいみゃく)の8脈があります。

このようにツボ押しは、ひとつのツボを押すことにより経脈で関連するツボを刺激することができます。
鍼や灸にも経脈による効果がありますが、ツボ押しはすぐに行えるため、おすすめできます。
経脈は多くのルートがあるので、覚えるのが大変です。そのため、自分が日常的に悩んでいる症状に効果のある経脈だけを覚えたり、経絡図をネットで検索したりして確認してください。

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