肩井穴の場所と効果、支配神経、使い方

肩井穴は足の少陽胆経に属している21番目の経穴になります。

足の少陽胆経とは足を流れる陽経の経絡で、外眼角と呼ばれる目の外側から始まり、上って側頭部を通りそのまま耳の後ろを通過して首を巡ってから肩に至ります。大椎穴で左右が交わって肩を巡りその後缺盆穴に入ります。

支脈が耳の後ろから耳の中に入り、耳の前に出て目じりに至ります。

またもう一つの支脈が外眼角から大迎穴を下り、ほほを上って手の少陽三焦経と合流し、下って下顎角へ行って、ついで缺盆穴の本流と合流します。

缺盆穴から胸中と呼ばれる肺の真ん中を所を通り、下って横隔膜を貫いていきます。

またそこから肩を通り側胸部、季肋部を巡って、脇を通り鼠径部の気衝穴に入って股関節あたりに入っていきます。

股関節あたりから大腿と下腿の外側を下って足の第4指の末端に終わります。

肩井穴は361穴ある経穴の中でも非常に使用頻度の高い経穴で効果も高いです。

肩井穴の場所

肩井穴は大椎穴と肩髃穴の丁度中間点で乳頭線(乳首を通る垂直線)上になります。

分かりやすく言うと、肩の一番先端から一番出っ張っている背骨の丁度中間になります。

肩井穴の効果

肩井穴はすべての経穴の中で一番肩コリに効果のある経穴になります。

また肩コリだけではなく、首コリや頭痛、めまい四十肩、五十肩、頚腕症候群、背中の痛みなど幅広く効果が期待できます。

また手部にある合谷穴や、膝関節付近にある陽陵泉穴と一緒に刺激することで全身の筋肉の張り感を緩和させる効果があります。

さらに自律神経失調症などの神経系疾患にも効果的です。

肩井穴の支配神経

支配神経とはその経穴を刺激した時にどの神経が知覚し、反応しているのかというものです。

肩井穴の支配神経は以下の通りになります。

支配神経:筋枝→副神経、頸神経叢の枝 皮枝→鎖骨上神経

副神経は首を動かしている筋肉を支配しており、肩井穴がある筋肉だけではなく、首の前方にある胸鎖乳突筋などの働きも支配しています。

なのでこの辺りに痛みを感じる場合でも肩井穴を刺激することで痛みが緩和する効果もあります。

また支配神経以外にも筋、靭帯というものもあり、そちらも治療効果に関係しているものとなりますのでチェックしておきましょう。

筋・靭帯:僧帽筋

肩井は僧帽筋の中に存在している経穴になりますが、僧帽筋以外の筋肉が固まっているときにも効果を発揮します。

正しく刺激するためにしっかりと筋肉の場所を確認するようにしましょう。

肩井穴の使い方

まずは押し方の説明をします。

肩井穴は僧帽筋の禁中にあるのですが、片方の手を反対側の肩の上にポンと置いた時、中指が当たる位置が肩井穴といわれています。

押し方の手順は以下の通りになります。

1.上記の方法で肩井穴に中指を置きます。

2.中指をゆっくり押し込み10~15秒ほど押し続けます。

3.左右とも3セットほど繰り返し行ってください。

以上が押し方になります。

次に温めて刺激する方法をご説明します。

お風呂に肩までつかるだけでも効果はありますが、ピンポイントでやる方法もあります。

1.まずタオルを40~45度くらいの熱めのお湯につけ、しっかり絞ったホットタオルを用意します。

2.次にホットタオルを片方の肩全体に広げて上から少し押さえます。

3.30~40秒ほど続けて押し、一度離してまた繰り返すというのを3セット行います。

やっている最中に肩井穴の奥のほうからじわじわと血液が流れるような感覚があり、腕のほうにも流れるような感覚があれば効果的にできている証拠になります。

押すときも温めるときもやりすぎてしまうとだるくなってしまうことがあるので注意して行うようにしてください。

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