肩髃穴の場所と効果、支配神経、使い方

肩髃穴は手の陽明大腸経に属している15番目の経穴になります。

手の陽明大腸経とは示指末端から始まり、示指と母指の間を通って前腕後外側を上っていき、肘窩横紋と呼ばれる肘を曲げたときにできるしわの外端に入っていきます。そして上腕の外側を上って肩峰突起と呼ばれる肩の端の盛り上がった部分の外端の肩髃穴に至ります。

肩髃穴はその場所からわかるように肩関節の痛みに対して使われることの多い経穴になります。

特に五十肩には有効になりますので覚えておくようにしましょう。

肩髃穴の場所

肩髃穴は肩関節を90度外転した時に肩峰の前後に現れる2つの陥凹部のうち、前方の陥凹部に取ります。

ちなみに後ろの陥凹部は肩髎穴といいます。

肩髃穴はこの肩髎穴とともに使用することがほとんどになります。

肩髃穴の効果

肩髃穴は一番よくつかわれるのが五十肩や頚肩腕症候群などの肩の症状になります。

水泳肩や野球肩も同じように使用されます。

その他にも湿疹や蕁麻疹などの皮膚病に対しても効果が期待され、胃経ということもあり、消化器疾患に使われることもあります。

また中風にも効果のある経穴の一つになります。

さらに特効穴としてリウマチや上肢の神経痛、麻痺にも使われます。

肩髃穴の支配神経

支配神経とはその経穴を刺激した時にどの神経が知覚し、反応しているのかというものです。

肩髃穴の支配神経は以下の通りになります。

支配神経:筋枝→腋窩神経 皮枝→鎖骨上神経

腋窩神経は腕神経叢から出る上腕部に走行する末梢神経になります。

主に支配している筋肉は三角筋で、他にも小円筋も支配しています。

二つとも肩関節の動きには非常に大切な筋肉で、特に小円筋に関してはローテータカフと呼ばれる回旋筋腱板の一つになります。

また支配神経以外にも筋、靭帯というものもあり、そちらも治療効果に関係しているものとなりますのでチェックしておきましょう。

筋・靭帯:三角筋

肩髃穴は刺激することでこの神経や筋・靭帯を回復させる働きがあります。

五十肩や頚肩腕症候群はほとんどの場合がこの三角筋が原因になっている場合が多く、この筋肉への刺激が症状の緩和を促進します。

この時に近位にある肩髎穴をともに用いて、三角筋を刺激し治療していきます。

肩髃穴の使い方

まずは押し方の説明をします。

肩髃穴は肩にある経穴のため、押したい方と反対側の手で刺激していきます。

押し方の手順は以下の通りになります。

1.押したい肩髃穴側の肩を90度に曲げ、肩髃穴の位置を確認して人差し指を使って押していきます。

2.円を描くようにゆっくりと15秒ほどかけて押し込んでいきます。

3.これを3セットほど繰り返します。

以上が押し方になります。

次に温めて刺激する方法をご説明します。

1.まずタオルを40~45度くらいの熱めのお湯につけ、しっかり絞ったホットタオルを用意します。

2.次にホットタオルを肩髃穴を中心に肩関節に巻き付けます。

3.巻き付けたまま反対側の手で気持ち良いくらいの圧でホットタオルの上から30~40秒ほど押します。

4.これを3セットほど繰り返し行います。

やっている最中に肩髃穴の奥のほうから暖かくなるような感覚があればOKです。

押すときも温めるときもやりすぎてしまうとだるくなってしまうことがあるので注意して行うようにしてください。

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