膈兪穴の場所と効果、支配神経、使い方

膈兪穴は足の太陽膀胱経に属している17番目の経穴です。
足の太陽膀胱経とは内眼角という目の内側から始まり前頭部を上り、百会穴の所で左右の経絡が交わります。そこから脳に入って後頭部に出て健康晄津の内側を巡って脊柱の両側の後正中線の外側1寸5分を下り、腰のところで脊柱起立筋という筋肉を通ります。
その後腰から下って、臀部、大腿後面を下って膝裏に入ります。
そして頭頚部から分かれた支脈がさらに下腿後面を下り、下腿後外側、外くるぶしの後ろを通って足の第5指の外側端にいきます。
膈兪穴は胃の調子の整える経穴として知られており、胃の六つ灸と呼ばれる経穴に属しています。
胃の六つ灸は膈兪穴、肝兪穴、脾兪穴が当てはまり、胃の疾患に対して非常に効果的とされています。
またしゃっくりを止めるための経穴でもあり、様々な効果を持っています。

膈兪穴の場所

膈兪穴は第7胸椎棘突起の下縁で、後正中線の外方1寸5分です。
指標としては肩甲骨の下縁が第7胸椎棘突起と同じ高さですので肩甲骨の位置を探して取穴することができます。
また1寸は親指の幅ですので、そちらを参考にして取穴してください。

膈兪穴の効果

膈兪穴は上記にもあるように胃の六つ灸の一つの経穴に分類されています。
そのため胃の痛みをむかつき、冷えなどにも効果的であり、胃だけではなく身体の様々な症状に対して効果があるとされています。
また膈兪穴がある位置は丁度猫背になった時に脊柱起立筋が一番盛り上がる場所であり、筋肉に負担がかかる位置でもあるので、筋疲労を解消する目的で使用されることもあります。

膈兪穴の支配神経

支配神経とはその経穴を刺激した時にどの神経が知覚し、反応しているのかというものです。
膈兪穴の支配神経は以下の通りです。
支配神経:筋枝→副神経、頸神経叢筋枝 皮枝→胸神経後枝
膈兪穴の支配神経である副神経は胸鎖乳突筋や僧帽筋、咽頭の筋肉を支配している神経です。
第7胸椎という場所にありながら頸部付近にたいしてアプローチできるのは膈兪穴が僧帽筋中にあることが理由といえます。
また支配神経以外にも筋、靭帯というものもあり、そちらも治療効果に関係しているものですのでチェックしておきましょう。
筋・靭帯:僧帽筋、脊柱起立筋
膈兪穴は刺激することでこの神経や筋・靭帯を回復させる働きがあります。
脊柱起立筋は姿勢を保つときに働く筋肉ですので、それらの動作、姿勢が辛いときに使うとよいでしょう。

膈兪穴の使い方

膈兪穴は腰部にあるため、自分で押すにはどうしても困難です。
ですのでどうしても押したいときはゴルフボールなどを利用して経穴を刺激するようにするのが良いでしょう。
ゴルフボールを使用する方法は以下の通りです。
1.ゴルフボールを膈兪穴に当てて床に寝転がります。
2.膈兪穴は筋肉が盛り上がっている部分ですのでグラグラしないように注意してください。
3.当てたままで10秒ほど膈兪穴を刺激します。
4.これを3セット繰り返します。
以上がゴルフボールを使った方法です。
次に温めて刺激する方法をご説明します。
1.まず市販の貼るカイロを準備します。
2.カイロを膈兪穴に貼るだけです。
カイロを使う方法は非常に簡単にでき、なおかつ効果が高いです。
ただし皮膚の弱い方は低温やけどをすることも考えられますので、注意して行うようにしてください。

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