足三里穴の場所と効果、支配神経、使い方

足三里穴は足の陽明胃経に属する36番目の経穴になります。

足の陽明胃経とは鼻の根元から始まって鼻の外を巡り、上歯の中に入って、巡り出て唇を巡って承漿穴で左右が交わります。

そこから下顎の下縁を通って大迎穴から頬車穴を巡って耳の前に上って客主人穴を通って側頭髪際を巡って額に至ります。

大迎穴から別れた支脈が人迎穴に入ってのどを巡り缺盆穴に入り、そこから胸を下って胃に至ります。

さらに缺盆穴から乳中穴を通りさらに下がってへそを通って気衝穴に入ります。気衝穴から大腿前外側を通って膝関節を巡って下腿前外側を下って足の第2指外端に終わります。

足三里穴はあの松尾芭蕉も日本中を旅するときにお灸を据えていたといわれるほど有名な経穴になります。

その使い方のように歩行する際の疲労を取り除くことはもちろんのこと、松尾芭蕉が健康で日本を回れたように免疫力を高める効果や腸内環境を整えてくれる効果もあり、非常に有用な効果がたくさんあります。

足三里穴の場所

足三里穴は膝蓋骨の下縁にある犢鼻穴から指4本分下がったところの向う脛の外側になります。

実際臨床現場で取穴するときには脛骨をしたから撫で上げたときに指が止まるポイントと、陽陵泉穴の中間点にとります。

しかし、実際は患者さんに痛みの具合を聞きながら探すことも多いです。

足三里穴の効果

足三里穴は上記にも記載があるように主に胃腸の調子を整えたり、免疫力を高めたりなど、身体の内部の働きに効果を発揮します。

血液循環の改善やむくみなどの予防に対しても用いることの多い経穴となります。

さらに内部の強化だけではなく、下腿の痛みやしびれ、総腓骨神経麻痺などにも有用になります。

足三里穴の支配神経

支配神経とはその経穴を刺激した時にどの神経が知覚し、反応しているのかというものです。

足三里穴の支配神経は以下の通りになります。

支配神経:筋枝→深腓骨神経 皮枝→外側腓腹皮神経

深腓骨神経に関連しているため、深腓骨神経麻痺などで下腿外側から足背あたりにかけたての感覚が鈍くなってしまったり、下垂足という状態になってしまったりしますが、そういった症状に対しても足三里穴は効果を発揮します。

また支配神経以外にも筋、靭帯というものもあり、そちらも治療効果に関係しているものとなりますのでチェックしておきましょう。

筋・靭帯:前脛骨筋

前脛骨筋はスポーツをしている方であれば非常に損傷しやすい筋肉になります。

地面を踏ん張ったりする時に使うので、なかなか力が入らないときに足三里穴を刺激するとよいでしょう。

足三里穴の使い方

まずは押し方の説明をします。

上記の場所を参考にしながら座って行うようにしましょう。

押し方の手順は以下の通りになります。

1.上記を参考にしながら足三里穴を探し、人差し指でゆっくり20秒くらいかけて押し込みます。

2.この時に円を描くように押し込むようにしましょう。

3.気持ち良いくらいの圧で押し、ゆっくり離すというのを繰り返します。

4.左右とも3セットほど行いましょう。

以上が押し方になります。

次に温めることで経穴を刺激する方法を紹介します。

1.まずタオルを40~45度くらいの熱めのお湯につけ、しっかり絞ったホットタオルを用意します。

2.次にホットタオルを足三里に当たるように膝を曲げて経穴の上から巻き付けます。

3.30~40秒ほど上記の押し方で足三里穴を続けて押し、一度離してまた繰り返すというのを3セット行います。

温めることでも高い効果を得ることができますので、押すのと合わせて行うようにしましょう。

ただし、経穴を刺激するときにやりすぎには注意してください。

刺激が強いと後からだるさが出たり、痛みにつながる可能性もあります。

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