遍歴穴の場所と効果、支配神経、使い方

遍歴穴は手の陽明大腸経に属している6番目の経穴です。

手の陽明大腸経とは示指末端から始まり、示指と母指の間を通って前腕後外側を上っていき、肘窩横紋と呼ばれる肘を曲げたときにできるしわの外端に入っていきます。そして上腕の外側を上って肩峰突起と呼ばれる肩の端の盛り上がった部分の外端の肩髃穴に至ります。

遍歴穴は主に手首の腱鞘炎の治療に補助的な役割で使われることが多い経穴です。腱鞘炎には同経の陽渓穴が非常に効果的なためそれを助けます。またそれだけではなく、所属している経絡の気を流す役割も持っており、胃腸の調子が悪いときにも使用されることがあります。

遍歴穴の場所

遍歴穴は陽渓穴と曲池穴を結ぶ線を4等分して、陽渓穴から4分の1の所に取ります。

陽渓穴と曲池穴の間が1尺2寸となっておりますので、遍歴穴は陽渓穴から3寸上方ということです。また、陽渓穴の位置は手関節の背側横紋上にありますので、それを参考にして取穴しても大丈夫です。

遍歴穴の効果

遍歴穴は、上記にもあるように腱鞘炎の治療の補助を行う経穴です。また前腕部の痛みを取ったりだるさを軽減する経穴でもあります。また気を補う働きもあるため、身体全体が重だるいときや、なかなか疲れが取れないときなどにも使用されます。その時は全身の経穴と一緒に用いて使用します。

遍歴穴の支配神経

支配神経とはその経穴を刺激した時にどの神経が知覚し、反応しているのかというものです。

遍歴穴の支配神経は以下の通りです。

支配神経:筋枝→橈骨神経 皮枝→外側前腕皮神経

橈骨神経は手首の動きを支配している神経の一つで非常に重要な神経です。橈骨神経が損傷してしまうと橈骨神経麻痺となり、手首から下がだらんと垂れ下がってしまう下垂手になってしまいます。その時の治療でも橈骨神経をアプローチすることがあります。

また支配神経以外にも筋、靭帯というものもあり、そちらも治療効果に関係しているものですのでチェックしておきましょう。

筋・靭帯:長母指外転筋

遍歴穴は刺激することでこの神経や筋・靭帯を回復させる働きがあります。

これらの腱は手首の曲げ伸ばしの際に非常に重要な筋肉になっており、使いすぎると腱鞘炎を起こしてしまうところです。

陽渓穴の使い方

まずは押し方の説明をします。

押し方の手順は以下の通りです。

1.押したい遍歴穴側と反対側の手の母指を遍歴穴に当てます。

2.円を描くようにゆっくりと10秒ほどかけて押し込んでいきます。

3.これを3セットほど繰り返します。

以上が押し方です。

次に温めて刺激する方法をご説明します。

1.まずタオルを40~45度くらいの熱めのお湯につけ、しっかり絞ったホットタオルを用意します。

2.次にホットタオルを遍歴穴を中心に前腕に巻き付けます。

3.巻き付けたまま反対側の手で気持ち良いくらいの圧で押し込みます。

4.20秒ほど押すのを3セットほど繰り返し行います。

やっている最中に遍歴穴の奥のほうから響く感覚があればOKです。

押すときも温めるときもやりすぎてしまうとだるくなってしまうことがあるので注意して行うようにしてください。

関連記事

  1. お腹のツボ

    耳門穴の場所と効果、支配神経、使い方

  2. 疲労回復を緩和できるツボを刺激!

  3. 集中力を高めるツボ

    有名な足三里をツボ押しすることによる効果

  4. 腎兪穴の場所と効果、支配神経、使い方

  5. お腹のツボ

    神経の状態を改善できるツボ押しの効果とメカニズム  

  6. 大腸兪穴の場所と効果、支配神経、使い方

  7. お腹のツボ

    人気があるツボ押しグッズを紹介します

  8. 100均で購入することができるツボ押し棒