陰谷穴の場所と効果、支配神経、使い方

陰谷穴は足の少陰腎経に属する10番目の経穴になります。

足の少陰腎経は足の第5指外側より始まり、太谿穴より別れてかかとの中に入り、下腿内側を上って膝裏の内側に出て大腿内側を上り、長強穴に合流し前に出て盲兪穴まで上って腎に属して膀胱をまといます。

さらに長強穴から直行するものは腎から上って肝臓、横隔膜を貫いて肺に入ってのどを巡って舌に繋がります。

陰谷穴は膝の痛みの治療によく使われる経穴で、他にも肩関節の可動域を上げる際に用いられることもあります。

また四十肩・五十肩にも効果がみられます。

腎気を補う必要がある際に使うとよいという報告があります。

陰谷穴の場所

陰谷穴は膝の内側にあり、半腱様筋腱の外縁で、膝窩横紋上にあります。

膝関節を軽く屈曲した時にできるのが、膝窩横紋で、その線上にとります。

陰谷穴を刺激する際は座ってやるのが一番刺激を与えることができます。

陰谷穴の効果

陰谷穴は膝の痛みをはじめ、様々な所の痛みに対して効果的な経穴になります。

他にも頭痛やめまいの症状に対して使用されたり、腎気を補う必要のある際にも用いられます。

例えば年齢による退行性変性や、五十肩などの症状に対しても効果を発揮する場合があります。

また陰谷穴は腎経の合水穴とも呼ばれています。

合穴は五行穴と呼ばれる経穴の中でも効果の高いものとしてその名がついているのですが、膝関節、肘関節付近の五行穴は合穴と呼ばれています。

合穴は脈気が入るところとされ、陰谷穴の合水穴の主治は生殖器疾患や膝関節炎やリウマチといわれています。

陰谷穴の支配神経

支配神経とはその経穴を刺激した時にどの神経が知覚し、反応しているのかというものです。

陰谷穴の支配神経は以下の通りになります。

支配神経:筋枝→脛骨神経 皮枝→伏在神経

脛骨神経は主に下肢の後面にある筋肉を支配しており、大腿二頭筋から膝後面、下腿後面、

足底の筋肉まであります。

下肢の後面は歩行や走行で働く筋肉があり、日常生活を過ごすうえでも非常に大切な筋肉になります。

日常生活で使うからこそ、障害される場合も多い場所になります。

また支配神経以外にも筋、靭帯というものもあり、そちらも治療効果に関係しているものとなりますのでチェックしておきましょう。

筋・靭帯:半腱様筋腱、腓腹筋内側頭

半腱様筋は主に膝関節を屈曲させる作用を持ち、さらに股関節の伸展動作にも関与している重要な筋肉です。

陰谷穴の使い方

まずは押し方の説明をします。

上記の場所を参考にしながら座って行うようにしましょう。

押し方の手順は以下の通りになります。

1.膝を曲げて陰谷穴に親指を当てて、ゆっくり20秒くらいかけて押し込みます。

2.この時に円を描くように押し込むようにしましょう。

3.気持ち良いくらいの圧で押し、ゆっくり離すというのを繰り返します。

4.左右とも3セットほど行いましょう。

以上が押し方になります。

次に温めることで経穴を刺激する方法を紹介します。

位置がくるぶし付近になりますので座って行うようにしてください。

1.まずタオルを40~45度くらいの熱めのお湯につけ、しっかり絞ったホットタオルを用意します。

2.次に陰谷穴を包むように膝にホットタオルを巻きつけます

3.30~40秒ほど陰谷穴をホットタオルの上から押し、一度離してまた繰り返すというのを3セット行います。

やっている最中に陰谷穴の奥のほうからじわじわと血液が流れるような感覚があり、下腿のほうにも流れるような感覚があれば効果的にできている証拠になります。

押すときも温めるときもやりすぎてしまうとだるくなってしまうことがあるので注意して行うようにしてください。

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