陰陵泉穴の場所と効果、支配神経、使い方

陰陵泉穴は足の太陰脾経に属する9番目の経穴になります。

足の太陰脾経は足の第1指内側から始まり、足部の内側を内果に向かって巡り、脛骨後縁に沿って膝の内側まで上っていきます。

そのまま大腿骨内側を通って鼠径部の衝門穴から腹に入り、府舎穴から中極穴、関元穴で任脈と合流します。

さらに本経の腹結穴、大横穴、腹哀穴を通ってお腹の中に入り、中脘穴、下脘穴を通っていきます。

陰陵泉穴は膝の内側にあり、その周辺の痛みを取ったり、変形性膝関節症などにも効果的な経穴になります。

またよく似た名前の経穴の陽陵泉穴と一緒に使用し、透刺と呼ばれる鍼の技術で膝の痛みを効率的に取り除くこともします。

陰陵泉穴の場所

陰陵泉穴は脛骨内側縁を指で撫で上げたときに指が止まるポイントになります。

陰陵泉穴は抑えたときに奥によく響く経穴になりますので、取穴したところで指を押さえてみて響いているかどうかしっかりとチェックしましょう。

陰陵泉穴の効果

陰陵泉穴は先ほど記載したように膝の痛みや変形性膝関節症などに効果があります。

東洋医学的に見た時には、痛みだけではなく下肢のむくみや重だるいなどといった不快感にも効果のある経穴になります。

さらに内臓機能の向上も期待されており、下痢や便秘などの腸内運動も非常によくしてくれます。

他にも冷えにも効果があり、血液循環の改善を行ってくれ非常に有用な経穴です。

先にも書いていますが、陽陵泉穴と一緒に使用することで、強い疼痛緩和効果を得られます。

陰陵泉穴の支配神経

支配神経とはその経穴を刺激した時にどの神経が知覚し、反応しているのかというものです。

陰陵泉穴の支配神経は以下の通りになります。

支配神経:筋枝→脛骨神経 皮枝→伏在神経

脛骨神経は主に下肢の後面にある筋肉を支配しており、大腿二頭筋から膝後面、下腿後面、

足底の筋肉まであります。

下肢の後面は歩行や走行で働く筋肉があり、日常生活を過ごすうえでも非常に大切な筋肉になります。

日常生活で使うからこそ、障害される場合も多い場所になります。

また支配神経以外にも筋、靭帯というものもあり、そちらも治療効果に関係しているものとなりますのでチェックしておきましょう。

筋・靭帯:腓腹筋、半腱様筋

腓腹筋は下腿後面の筋肉で、歩行やジャンプをする際に作用する筋肉です。

足がこむら返りになる際にもこの腓腹筋が固まってしまうケースが多いです。

また半腱様筋は膝関節を支える大事な筋肉になります。

常に痛みが出ないようにケアしておくことが大切になります。

陰陵泉穴の使い方

まずは押し方の説明をします。

上記の場所を参考にしながら座って行うようにしましょう。

押し方の手順は以下の通りになります。

1.陰陵泉穴に親指を当てて、ゆっくり20秒くらいかけて押し込みます。

2.この時に円を描くように押し込むようにしましょう。

3.気持ち良いくらいの圧で押し、ゆっくり離すというのを繰り返します。

4.左右とも3セットほど行いましょう。

以上が押し方になります。

次に温めることで経穴を刺激する方法を紹介します。

位置が膝付近になりますので座って行うようにしてください。

1.まずタオルを40~45度くらいの熱めのお湯につけ、しっかり絞ったホットタオルを用意します。

2.次に膝を曲げてホットタオルを陰陵泉穴を巻き込むようにして足に巻き付けます。

3.30~40秒ほど陰陵泉穴をホットタオルの上から押し、一度離してまた繰り返すというのを3セット行います。

やっている最中に陽陵泉穴の奥のほうからじわじわと血液が流れるような感覚があり、腕のほうにも流れるような感覚があれば効果的にできている証拠になります。

押すときも温めるときもやりすぎてしまうとだるくなってしまうことがあるので注意して行うようにしてください。

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