風門穴の場所と効果、支配神経、使い方

風門穴は足の太陽膀胱経に属している12番目の経穴になります。

足の太陽膀胱経とは内眼角という目の内側から始まり前頭部を上り、百会穴の所で左右の経絡が交わります。そこから脳に入って後頭部に出て健康晄津の内側を巡って脊柱の両側の後正中線の外側1寸5分を下り、腰のところで脊柱起立筋という筋肉を通ります。

その後腰から下って、臀部、大腿後面を下って膝裏に入ります。

そして頭頚部から分かれた支脈がさらに下腿後面を下り、下腿後外側、外くるぶしの後ろを通って足の第5指の外側端にいきます。

風門穴はその名の通り、風邪の入り口となる場所になります。

この経穴の使い方次第で風邪をひかないように調整できるので、体調管理をする際にとても効果的な経穴になります。

風門穴の場所

風門穴は第2、第3胸椎棘突起の間で、後正中線の外方1寸5分になります。

指標としては大椎穴を参考にしてもらい、そこから胸椎棘突起の数を数えて取穴するのがやりやすいです。

1寸は親指の幅になりますので、そちらを参考にして取穴してください。

風門穴の効果

風門穴は筋肉を緩めて痛みを緩和させるよりはどちらかというと内科的疾患向きの経穴になります。

主に風邪をはじめとして気管支系、肺系などの呼吸器に関わる疾患や、咽頭通、肺痛などの症状を緩和させたりします。

ただ、もちろん風門穴の場所にも筋肉はありますので、刺激することでその付近の除痛効果は多少なりともあります。

他にも内科的疾患に効果的な経穴はたくさんありますのでそちらの経穴と組み合わせて使うことも多いです。

例えば同じ経絡上にある肺兪も同じ風邪などの呼吸器疾患に効果があります。

風門穴の支配神経

支配神経とはその経穴を刺激した時にどの神経が知覚し、反応しているのかというものです。

風門穴の支配神経は以下の通りになります。

支配神経:筋枝→副神経、頸神経叢の枝、肩甲背神経、脊髄神経後枝

皮枝→胸神経後枝

副神経は首を動かしている筋肉を支配しており、風門穴がある筋肉だけではなく、首の前方にある胸鎖乳突筋などの働きも支配しています。

なのでこの辺りに痛みを感じる場合は咽頭や扁桃腺にも異常をきたしていることもありますので、風門穴を刺激することで痛みが緩和する効果もあします。

また支配神経以外にも筋、靭帯というものもあり、そちらも治療効果に関係しているものとなりますのでチェックしておきましょう。

筋・靭帯:僧帽筋、菱形筋、、脊柱起立筋

風門穴は刺激することでこの神経や筋・靭帯を回復させる働きがあります。

首を上下に動かしたり、肩をすくめる動作の時に使われる筋肉や肩甲骨の動きを司る筋肉、姿勢を保つときに働く筋肉になりますので、それらの動作、姿勢が辛いときに使うとよいでしょう。

風門穴の使い方

風門穴は肩甲骨の間で背中にあり、自分で押すにはどうしても困難になります。

ですのでどうしても押したいときはゴルフボールなどを利用して経穴を刺激するようにするのが良いでしょう。

ゴルフボールを使用する方法は以下の通りです。

1.ゴルフボールを風門穴に当てて床に寝転がります。

2.風門穴は筋肉が盛り上がっている部分になりますのでグラグラしないように注意してください。

3.当てたままで10秒ほど風門穴を刺激します。

4.これを3セット繰り返します。

以上がゴルフボールを使った方法になります。

次に温めて刺激する方法をご説明します。

1.まず市販の貼るカイロを準備します。

2.カイロを風門穴に貼るだけです。

カイロを使う方法は非常に簡単にでき、なおかつ効果が高いです。

ただし皮膚の弱い方は低温やけどをすることも考えられますので、注意して行うようにしてください。

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